熊本県1区画発電所のパネル交換レポート

こんにちは。日本エネルギー開発株式会社の広報担当です。
今回は、4月上旬に実施しました熊本県1区画発電所のパネル交換レポートをご紹介します。

本発電所の1区画付近は、田畑や民家が隣接しており、発電所の敷地は600㎡程ございます。パネル枚数は160枚、三相用パワーコンディショナは5台になります。電力送電網から電気を交流三相三線式200Vで配電しています。遠距離監視システムは単相二線式100Vになりますので、三相パワコンとは別に配電しています。作業は数人で行い、早朝から1時間程の作業となります。

↓写真は、交換前の太陽光モジュールパネルになります。

太陽光モジュールパネルは、自動車に使われている様な強化ガラスでできています。例えば、烏等が上空からパネルに石を落としてしまった場合、その落とした箇所から網目状に全面に割れが広がります。割れた部分からセルに亀裂が発生するとホットスポットが発生してしまいます。ホットスポットは、電流の滞流によりセルが高温度になる現象の事を言います。パネル内のセルは太陽光が当たると電流が流れる様に設計されています。そのセルに亀裂や局所的な影が発生すると、抵抗(電流の流れにくさ)が生まれ電流が流れにくくなります。抵抗は電流を熱損失に変換するので、局所的にその亀裂が起きたセルに電流が滞流し、100℃以上の熱を発します。割れた部分からは水が浸入し、セルを構成する薄膜の劣化が進みます。回路構成(何直何並)でも中間に位置する枚数目のパネルが割れており、そのままにしておくと確実に発電量の低下につながります。

 

↓写真は、交換後の太陽光モジュールパネルです。

今回は気付いた後の対応が早い為、発電量の低下を防ぐ事が出来ました。

日本エネルギー開発株式会社では、お客様の太陽光発電システムが本来の性能を発揮できるように定期的に点検を行うことで、問題をいち早く発見し、長期間安心できるようしっかりとサポート致します。福岡、熊本を拠点に、九州一円にて事業を推進し実施しています。高圧受変電設備の電気工事・低圧の電気工事、保安管理業務、メンテナンスまで幅広く対応しています。災害で被害を受けた地域のこれからの復興と応援のために、災害復旧工事も実施していますので、ぜひご相談ください。PAS・トランス・ブレーカー・分電盤の交換などのご依頼は、日本エネルギー開発株式会社にお任せください。