北九州市の家電量販店VCB、LBS交換レポート①

こんにちは。日本エネルギー開発株式会社の広報担当です。
今回は、5月下旬に実施しました北九州市の家電量販店VCB、LBS交換レポートをご紹介します。
作業は主任技術者2名、工事4名の計6名で行いまして、夜間4時間程かけて実施しました。

前回、3月中旬に年次点検の高圧絶縁抵抗測定が行われました。その際、受電用VCB(高圧真空遮断器)1台が絶縁劣化、電灯変圧器用と高圧コンデンサー用LBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)4台が絶縁不良で、測定値がかなり低く危険状態でした。

絶縁とは、電気が流れる部分(導体)とそれ以外の絶縁物に電流が流れない状態を言います。例えば、絶縁電線の場合は、電流が流れる導体の周りに絶縁物(ビニル等)が覆われているため、一般に絶縁電線に人が触れても人体に電流は流れません。それは絶縁物が高い絶縁抵抗を持っている為です。

絶縁不良が起きる原因は、様々な事が考えられます。電線に規定以上の過電圧や、許容電流以上の大電流を流した場合、電線に衝撃や引張りを与え傷が生じた場合、周囲温度の上昇等により電線の過熱が生じた場合、薬品や油、ガス、カビ等の科学的影響を受けた場合、ねずみやアリ、蛇等による物理的被害を受けた場合、人為的ミスが生じた場合等です。

事故時に本来の性能を発揮できない場合、被害が拡大し、復旧まで多大な時間が掛かってしまう可能性が高まります。また、停電が長引くことで、大きな損害をもたらす可能性があります。その為、報告書をご提出後、交換する事となりました。交換の流れを次に記載します。

まず、現場到着後PAS(区分開閉器)を開放し停電する旨を、電力会社に承諾頂きます。PAS(区分開閉器)の切側のロープを引き、手動で開放します。検電放電を行う為、高圧絶縁ゴム手袋を着用します。検電は、高圧検電器を使用し、断路器が無電圧状態かを確認します。放電は、接地極につないだ放電棒を断路器に充てる事により残留している電気を地面に逃がします。放電後、無電圧になりましたら断路器を開放します。開放後、断路器の一次側にショートアースをつなぎます。誤作動により6600Vの電気が流れてきた場合、ショートアースによって電気を地面に逃がし、作業中の感電事故を防止します。

次回は、VCB(高圧真空遮断器)1台とLBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)4台の交換について記載します。

↓交換前のVCB(高圧真空遮断器)です。

↓交換前のLBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)4台です。

日本エネルギー開発株式会社では、お客様の太陽光発電システムが本来の性能を発揮できるように定期的に点検を行うことで、問題をいち早く発見し、波及事故を防止する事で長期間安心できるようしっかりとサポート致します。

福岡、熊本を拠点に、九州一円にて事業を推進し実施しています。高圧受変電設備の電気工事・低圧の電気工事、保安管理業務、メンテナンスまで幅広く対応しています。災害で被害を受けた地域のこれからの復興と応援のために、災害復旧工事も実施していますので、ぜひご相談ください。PAS・トランス・ブレーカー・分電盤の交換などのご依頼は、日本エネルギー開発株式会社にお任せください。