過電流継電器(OCR)動作試験レポート

こんにちは。日本エネルギー開発株式会社の広報担当です。
今回は、4月中旬に実施しました福岡県竣工試験についてレポートをご紹介します。

竣工試験で行われる試験の中の過電流継電器(OCR)動作試験になります。
作業は数人で行いまして、夕方から夜間にかけて実施致しました。
試験機は継電器試験装置(マルチリレーテスタ)を使用しています。

通常過電流継電器の下には、試験用電流端子(CT端子)が付いており、そちらに電流用プラグを設置し、試験機のコード線をつなぎます。

試験機から電流を流すことにより、過電流継電器が整定した値できちんと動作するかを確認します。その際に真空遮断器(VCB)の連動試験も併せて行います。過電流継電器には3つのダイヤル「限時電流(A)」、「ダイヤル」、「瞬時電流(A)」が付いています。

「限時電流(A)」は、電流の整定値を設定します。「ダイヤル」は、動作するまでの秒数を設定します。「限時電流(A)」の整定値を超える電流が、「ダイヤル」で設定している秒数より短い秒数を流れる時に真空遮断器を動作させます。「瞬時電流(A)」は、整定値を超える電流が瞬間的に流れた場合に真空遮断器を連動させて遮断します。実際の試験内容では、「限時電流(A)」の値を整定値の300%に設定し(例えば整定値が3Aであれば9Aに設定)、「ダイヤル」を1秒に設定していた場合の動作時間を測定します。マルチリレーテスタのボタンを押下し、過電流継電器を動作させ、真空遮断器が動作する動作時間範囲が±17%以下である必要があります。動作時間範囲が17%を超える場合は、過電流継電器の性能に問題があり、故障等の原因も考えられます。今回、過電流継電器については正常に動作致しました。

日本エネルギー開発株式会社では、お客様の太陽光発電システムが本来の性能を発揮できるように定期的に点検を行うことで、問題をいち早く発見し、波及事故を防止する事で長期間安心できるようしっかりとサポート致します。福岡、熊本を拠点に、九州一円にて事業を推進し実施しています。高圧受変電設備の電気工事・低圧の電気工事、保安管理業務、メンテナンスまで幅広く対応しています。災害で被害を受けた地域のこれからの復興と応援のために、災害復旧工事も実施していますので、ぜひご相談ください。PAS・トランス・ブレーカー・分電盤の交換などのご依頼は、日本エネルギー開発株式会社にお任せください。