北九州市の家電量販店VCB、LBS交換レポート②

こんにちは。日本エネルギー開発株式会社の広報担当です。
今回は、5月下旬に実施しました北九州市の家電量販店VCB、LBS交換レポートの続きをご紹介します。作業は主任技術者2名、工事4名の計6名で行いまして、夜間4時間程かけて実施しました。前回の記事では、断路器の一次側にショートアースをつなぎました。

VCB(高圧真空遮断器)1台とLBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)4台を交換します。
↓作業は2名ずつペアとなり、1人が交換作業を1人は補佐を行い作業を進めます。

 

交換後、VCB(高圧真空遮断器)とOCR(過電流継電器)の連動試験を行いました。試験機は継電器試験装置(マルチリレーテスタ)を使用し行います。試験機から電流を流すことにより、OCR(過電流継電器)が整定した値できちんと動作するかを確認します。

実際の試験内容では、「限時電流(A)」の値を整定値の300%に設定し(例えば整定値が3Aであれば9Aに設定)、「ダイヤル」を1秒に設定していた場合の動作時間を測定します。マルチリレーテスタのボタンを押下し、過電流継電器を動作させ、真空遮断器が動作する動作時間範囲が±17%以下である必要があります。

また、前回の高圧絶縁抵抗測定で測定値がかなり低くかったため、再度試験を行いました。高圧の絶縁抵抗測定は、高電圧絶縁抵抗計を使用します。定格・測定範囲は、0から10,000V、0から100GΩです。測定はE方式(アース接地)測定方式による測定を行います。アースコードのクリップを高圧ケーブルのアース端子に接続し、クリップ側を確実に接地します。ラインコードのクリップをDS(断路器)やLBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)の2次側等に接続します。VCB(高圧真空遮断器)1台とLBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)4台の機器単体をそれぞれ測定します。DS(断路器)からVCB(過電流継電器)まで、LBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)から電灯変圧器まで、LBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)からリアクトルコンデンサーまでをそれぞれ測定します。測定は、各機器良判定でした。

その後、どの点検でも欠かさず行いますが、ウエスで機器の清掃を行います。電力会社にPAS(区分開閉器)投入(復電)の承諾を頂き、PAS(区分開閉器)を投入します。各メーターの値に不具合が無いかを確認します。無事交換が完了しました。

↓交換後のVCB(高圧真空遮断器)とLBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)4台です。

日本エネルギー開発株式会社では、お客様の太陽光発電システムが本来の性能を発揮できるように定期的に点検を行うことで、問題をいち早く発見し、波及事故を防止する事で長期間安心できるようしっかりとサポート致します。

福岡、熊本を拠点に、九州一円にて事業を推進し実施しています。高圧受変電設備の電気工事・低圧の電気工事、保安管理業務、メンテナンスまで幅広く対応しています。災害で被害を受けた地域のこれからの復興と応援のために、災害復旧工事も実施していますので、ぜひご相談ください。PAS・トランス・ブレーカー・分電盤の交換などのご依頼は、日本エネルギー開発株式会社にお任せください。