こんにちは。日本エネルギー開発株式会社の広報担当です。
今回は、5月初旬に実施しました熊本県の病院年次点検レポートの続きをご紹介します。
過電流継電器と真空遮断器(VCB)の連動試験と並行して絶縁抵抗測定をおこないます。
絶縁抵抗測定は、低圧側の電路と高圧ケーブルの絶縁抵抗測定があります。低圧側の電路では、電線相互間、低圧電路と対地間、電気機器と外箱の絶縁抵抗測定等があります。高圧ケーブルの絶縁抵抗測定では、E方式(アース接地)、G方式(ガード接地法による試験)により測定します。ここでは、トランス2次側以降の低圧電路と対地間の絶縁抵抗測定について記載します。
↓絶縁抵抗計のイメージです。
↓キュービクルのトランス2次側以降のブレーカーを切にします。
(※ご都合や状況により全てのブレーカーは切にできません。)
接地端子(アース)とE(黒)端子を繋ぎ、確実に接地します。次に、ブレーカーの2次側とL(赤)端子を繋ぎます。
従量電灯の単相2線式100Vと単相3線式100V/200V配線は、対地電圧150V以下なので、絶縁抵抗値は 0.1MΩ以上です。動力の三相3線式200V配線は、対地電圧が200Vなので、絶縁抵抗値は0.2MΩ以上です。使用電圧区分が300Vを超えるものは、絶縁抵抗値は0.4MΩ以上です。
その為、単相2線式100Vは、絶縁抵抗計の測定電圧メモリ125Vに合わせ、単相3線式200Vや三相3線式200Vは測定電圧メモリ250Vに合わせ、それぞれ電流を流します。三相3線式は全ての配線を測定し、値の低い配線がある場合は低い値を記録します。絶縁抵抗値は、精密診断を行う必要があるかどうかの判断基準になります。
過去の記録と比較し、値は良判定でした。記録後、ウエスで機器の清掃を行います。トランスや電線の上をふき、ホコリ等により熱が溜まる状態を解消します。外している配線を戻し、最終確認を行います。パス投入(復電)を行います。各メーターの値に不具合が無いかを確認します。
無事、年次点検を完了しました。
日本エネルギー開発株式会社では、お客様の太陽光発電システムが本来の性能を発揮できるように定期的に点検を行うことで、問題をいち早く発見し、波及事故を防止する事で長期間安心できるようしっかりとサポート致します。福岡、熊本を拠点に、九州一円にて事業を推進し実施しています。高圧受変電設備の電気工事・低圧の電気工事、保安管理業務、メンテナンスまで幅広く対応しています。災害で被害を受けた地域のこれからの復興と応援のために、災害復旧工事も実施していますので、ぜひご相談ください。PAS・トランス・ブレーカー・分電盤の交換などのご依頼は、日本エネルギー開発株式会社にお任せください。