福岡市 介護付き有料老人ホームの非常用発電機模擬負荷試験レポート

こんにちは。日本エネルギー開発株式会社の広報担当です。
今回は、10月初旬に実施しました福岡市にある介護付き有料老人ホームの非常用発電機模擬負荷試験をご紹介します。

非常用発電機の負荷試験方法は消防法によって定められています。「模擬負荷装置、実負荷等により、定格回転速度及び定格出力の30%以上の負荷で必要な時間連続運転を行い確認する」(消防法より抜粋)

非常用発電機は設置しているが、いざと言う時に使えなければ意味がなく、特に施設においてはこの試験の必要性が高く、行っていない場合、消防署からの指摘を受けることもあります。実負荷試験には実負荷試験と模擬負荷試験の2種類があり、法律上どちらの方法でも問題ありません。実負荷試験は非常用発電機を動作させて、実際の施設の設備を稼働させて試験を行います。非常用発電機の電力で実際の設備を稼働させるので、非常時の運用に即した試験が行えます。デメリットとしては、消防法に定められている定格の30%以上の負荷を安定的に負荷することが難しく、施設の停電又は瞬電を伴います。模擬負荷試験は非常用発電機を動作させて、乾式ヒーター方式の試験機を使って、段階的に負荷を上げていき、消防法に定められている定格の30%以上の負荷を安定的に発電機に負荷することが出来ます。実負荷試験では停電や瞬電を伴いましたが、模擬負荷試験では停電や瞬電は伴いません。

↓弊社が行った試験は模擬負荷試験で、試験業者も模擬負荷試験を推奨しておりました。

いざと言う時、高負荷で一定時間発電機が動いたというのは、施設にとっては安心材料となり、定期的な負荷試験は非常用発電機のメンテナンスにもなり、発電機の延命(長く使える)にもなり、お客様へのメリットは大きいとのことでした。

↓電力を熱に変える模擬負荷試験機を用意し、発電機に10%、20%、30%と段階的に負荷を上げていき、最終的には定格の40%以上の負荷を与えて発電機が正常に動作することを確認しました。連続運転試験時間は30分です。

この試験で消防法が定める負荷試験の条件で発電機が問題なく動作することを確認しました。メインの動作には影響ありませんが、一部の部品を交換することをご提案し、清掃を行い作業完了しました。

日本エネルギー開発株式会社では、お客様の太陽光発電システムが本来の性能を発揮できるように定期的に点検を行うことで、問題をいち早く発見し、波及事故を防止する事で長期間安心できるようしっかりとサポート致します。

福岡、熊本を拠点に、九州一円にて事業を推進し実施しています。高圧受変電設備の電気工事・低圧の電気工事、保安管理業務、メンテナンスまで幅広く対応しています。災害で被害を受けた地域のこれからの復興と応援のために、災害復旧工事も実施していますので、ぜひご相談ください。PAS・トランス・ブレーカー・分電盤の交換などのご依頼は、日本エネルギー開発株式会社にお任せください。