こんにちは。日本エネルギー開発株式会社の広報担当です。
今回は、5月初旬に実施しました熊本県の病院年次点検レポートをご紹介します。
作業は数人で行いまして、朝から夕方まで5時間程かけて実施致しました。まず、現場到着後PAS(区分開閉器)を開放し停電する旨を、お客様(病院)と電力会社両者に承諾頂きます。PAS(区分開閉器)の切側のロープを引き、手動で開放します。この時、建物の使用電力の供給元が、非常用発電機に切り替わります。
↓高圧絶縁ゴム手袋を着用し検電放電を行います。放電後、高圧検電器で無電圧を確認し、断路器を開放します。開放後、断路器の1次側にショートアースを繋ぎます。誤作動により6600Vの電気が流れてきた場合、ショートアースによって電気を地面に逃がし、作業中の感電事故を防止します。
過電流継電器(OCR)と真空遮断器(VCB)の連動試験を行います。
↓真空遮断器(VCB) 表側
↓真空遮断器(VCB) 裏側
通常過電流継電器の下には、試験用電流端子(CT端子)が付いており、そちらに電流用プラグを設置し、試験機のコード線をつなぎます。試験機から電流を流すことにより、過電流継電器が整定した値できちんと動作するかを確認します。
実際の試験内容では、「限時電流(A)」の値を整定値の300%に設定し(例えば整定値が3Aであれば9Aに設定)、「ダイヤル」を1秒に設定していた場合の動作時間を測定します。マルチリレーテスタのボタンを押下し、過電流継電器を動作させ、真空遮断器が動作する動作時間範囲が±17%以下である必要があります。動作時間範囲が17%を超える場合は、過電流継電器の性能に問題があり、故障等の原因も考えられます。
過電流継電器は正常に動作しました。次回は、並行して実施しました絶縁抵抗測定を記載します。
日本エネルギー開発株式会社では、お客様の太陽光発電システムが本来の性能を発揮できるように定期的に点検を行うことで、問題をいち早く発見し、波及事故を防止する事で長期間安心できるようしっかりとサポート致します。福岡、熊本を拠点に、九州一円にて事業を推進し実施しています。高圧受変電設備の電気工事・低圧の電気工事、保安管理業務、メンテナンスまで幅広く対応しています。災害で被害を受けた地域のこれからの復興と応援のために、災害復旧工事も実施していますので、ぜひご相談ください。PAS・トランス・ブレーカー・分電盤の交換などのご依頼は、日本エネルギー開発株式会社にお任せください。