北九州市 工場のキュービクル年次点検と補修工事レポート②

こんにちは。日本エネルギー開発株式会社の広報担当です。
今回は、7月下旬に実施しました北九州市にある工場の電気設備の年次点検の続きをご紹介します。

↓VCB(高圧真空遮断器)とOCR(過電流継電器)の連動試験を行いました。

試験機は継電器試験装置(マルチリレーテスタ)を使用し行います。試験機から電流を流すことにより、OCR(過電流継電器)が整定した値できちんと動作するかを確認します。実際の試験内容では、「限時電流(A)」の値を整定値の300%に設定し(例えば整定値が3Aであれば9Aに設定)、「ダイヤル」を1秒に設定していた場合の動作時間を測定します。マルチリレーテスタのボタンを押下し、過電流継電器を動作させ、真空遮断器が動作する動作時間範囲が±17%以下である必要があります。

また、ケーブル絶縁劣化診断試験を行いました。ケーブル絶縁劣化診断試験は、ハイビット絶縁抵抗計を使用します。定格・測定範囲は、5,000Vから6,000V、5,000MΩ以上で良判定です。測定はG端子接地方式(ガード接地法)による測定を行います。アースコード端子のクリップを高圧ケーブルのアース端子に接続し、クリップ側を確実に接地します。G端子を高圧ケーブルのシールド線に接続します(三相一括)。ラインコードのクリップをVCBの1次側の端子に接続します(1次側は三相を短絡した状態)。

↓また、絶縁抵抗測定を行いました(高圧側、低圧側)。

測定はE方式(アース接地)測定方式による測定を行います。DS(断路器)からVCB(過電流継電器)まで、LBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)から電灯変圧器まで、LBS(限流ヒューズ付気中負荷開閉器)からリアクトルコンデンサーまでをそれぞれ測定します。

測定は、各機器良判定でした。

↓その後、どの点検でも欠かさず行いますが、ウエスで機器の清掃を行います。

電力会社にPAS(区分開閉器)投入(復電)の承諾を頂き、PAS(区分開閉器)を投入します。各メーターの値に不具合が無いかを確認します。

今回は3か所とも正常に動作し、無事に試験が完了しました。

日本エネルギー開発株式会社では、お客様の太陽光発電システムが本来の性能を発揮できるように定期的に点検を行うことで、問題をいち早く発見し、波及事故を防止する事で長期間安心できるようしっかりとサポート致します。

福岡、熊本を拠点に、九州一円にて事業を推進し実施しています。高圧受変電設備の電気工事・低圧の電気工事、保安管理業務、メンテナンスまで幅広く対応しています。災害で被害を受けた地域のこれからの復興と応援のために、災害復旧工事も実施していますので、ぜひご相談ください。PAS・トランス・ブレーカー・分電盤の交換などのご依頼は、日本エネルギー開発株式会社にお任せください。