進相コンデンサ点検レポート

こんにちは。日本エネルギー開発株式会社の広報担当です。
今回は、4月中旬に実施しました月次点検の進相コンデンサ点検レポートをご紹介します。

作業は数人で行いまして、日中にかけて実施致しました。高圧受電設備の負荷回路には、空調設備や動力設備に電動機が多く使われます。その巻きコイルの作用で、電圧よりも電流の位相が遅れ、力率が悪くなります。位相は、周期的な運動をする交流電圧や交流電流が一周期の内のどのタイミングにいるかの事を言います。

力率は、有効電力と皮相電力の割合(有効電力÷皮相電力)を言います。有効電力は電流と電圧の位相差を考慮した有効な電力(実際に使える電力)を言います。電圧と電流の周期的な運動は、一致している事により有効電力が高くなります。皮相電力は電流×電圧になります。高圧受電設備では、進み力率と遅れ力率を見る為に力率計があります。

力率の指す針は1が一番良く、どの工場でも進み(LEAD)90%、遅れ(LAG)90%以内に収まるように設定されています。例えば、交流回路に電動機や変圧器を増やした場合、そのコイルの作用で力率は悪くなります。力率が悪いと沢山の線路電流を必要とする為、電力効率が悪くなり電力損失が増えます。結果として電力会社も多く電気を送る必要があり、需要家も多くの電気代を払う負担が増え経済的に悪循環が生じます。電力会社では保護協調との関りも有り、進み電力の方が偏りが無いとされています。力率を改善させる方法の1つとして、進相コンデンサを設置する方法があります。進相コンデンサは、進み電流を発生させ、力率を改善させます。

今回、設備の力率については、90%以内の進みになりますので正常に動作しています。

日本エネルギー開発株式会社では、お客様の太陽光発電システムが本来の性能を発揮できるように定期的に点検を行うことで、問題をいち早く発見し、波及事故を防止する事で長期間安心できるようしっかりとサポート致します。福岡、熊本を拠点に、九州一円にて事業を推進し実施しています。高圧受変電設備の電気工事・低圧の電気工事、保安管理業務、メンテナンスまで幅広く対応しています。災害で被害を受けた地域のこれからの復興と応援のために、災害復旧工事も実施していますので、ぜひご相談ください。PAS・トランス・ブレーカー・分電盤の交換などのご依頼は、日本エネルギー開発株式会社にお任せください。