こんにちは。日本エネルギー開発株式会社の広報担当です。
今回は、7月下旬に実施しました北九州市にある工場の電気設備の年次点検についてご紹介します。
キュービクルの場所は、事務所や工場、太陽光発電設備と複数場所ございまして、それぞれ順番に試験を実施しました。年次点検の作業は数人で行いまして、日中に1日かけての作業となります。
年次点検には電気を止めない無停電点検と電気を止める停電点検があり、今回は停電点検時における年次点検を行いました。
年次点検終了後に補修工事(錆止めの塗装工事)を2日かけて行いました。1日目に年次点検を行い、その日にキュービクル内部の錆止めの塗装工事を、2日目に外側の塗装工事を実施しています。
まず、現場到着後PAS(区分開閉器)を開放し停電する旨を、お客様と電力会社両者に承諾頂きます。PAS(区分開閉器)の切側のロープを引き、手動で開放します。高圧絶縁ゴム手袋を着用し検電放電を行います。放電後、高圧検電器で無電圧を確認し、断路器を開放します。開放後、断路器の1次側にショートアースを繋ぎます。誤作動により6600Vの電気が流れてきた場合、ショートアースによって電気を地面に逃がし、作業中の感電事故を防止します。
ここからは、SOG用制御装置とPAS(区分開閉器)の連動試験、VCB(高圧真空遮断器)とOCR(過電流継電器)の連動試験、ケーブル絶縁劣化診断試験、絶縁抵抗測定、機器の清掃を作業を分担し行いました。
↓連動試験は、SOG用制御装置から信号を流すことにより、PAS(区分開閉器)に信号を送りPASが何秒で開放(トリップ状態)するかを確認する作業になります。
PASは何秒以内に動作しなければならない等の基準値がございます。基準値を超える動作の場合は、そのPASに問題がございますので、点検若しくは交換等の必要がございます。PAS(区分開閉器)の更新推奨時期は10年になります。PAS(区分開閉器)は電力会社とお客様の電気設備(高圧受変電設備)の「保安上の責任分界点」になります。お客様の高圧事故時には迅速かつ確実にトリップして、波及事故を防止するという重要な役割を担っています。
測定は、各機器良判定でした。
日本エネルギー開発株式会社では、お客様の太陽光発電システムが本来の性能を発揮できるように定期的に点検を行うことで、問題をいち早く発見し、波及事故を防止する事で長期間安心できるようしっかりとサポート致します。
福岡、熊本を拠点に、九州一円にて事業を推進し実施しています。高圧受変電設備の電気工事・低圧の電気工事、保安管理業務、メンテナンスまで幅広く対応しています。災害で被害を受けた地域のこれからの復興と応援のために、災害復旧工事も実施していますので、ぜひご相談ください。PAS・トランス・ブレーカー・分電盤の交換などのご依頼は、日本エネルギー開発株式会社にお任せください。