今や投資対象としてすっかりおなじみになった分譲型太陽光発電。不動産投資を超える高い利回りが見込まれていますが、産業用太陽光発電の利回りとはどのようにして決まっていくのでしょうか?
そんな質問をお客様よりよく受けます。
今日は簡単にその仕組みをお話ししたいと思います。
分譲型太陽光発電の利回りには「表面利回り」「実質利回り」「IRR」の3つがよく使われます。
それぞれどういうものか見ていきます。
1.「表面利回り」
不動産の表面利回りとはちょっと意味合いが違います。不動産ならばランニングコスト等を引く前の利回りのことですが、分譲型太陽光発電で表面利回りというときはたいていの場合、初年度の売電収入と購入費との比率です。2000万円で購入して初年度の売電収入が200万円のときは200万円÷2000万円×100で、10%となります。
2.「実質利回り」
こちらも不動産とは違います。先のように不動産の実質利回りとはコストを抜いた後の運用状況です。しかし分譲型の太陽光発電の場合は購入費を含んだ20年間の費用の総額と、20年間の売電収入の総額との比率です。(20年間の固定買取制度があるがゆえにこういう計算をしているのですね)総費用が2000万円として、20年間の売電収入総額が4000万円だと、4000万円÷2000万円=2これを20年で割って0.1なので10%。実質利回り10%ということになります。
3.IRR
経済産業省が固定買取価格を決定する際に目安とする指標でもあります。6%を超えるようにFIT(固定買取価格)を決めることになっているそうです。
これはとても難しい計算になるのですが、大まかなイメージとしては、複利だと何パーセントで回ったのか?と考えるといいと思います。(厳密にはちょっと違いますが)
以上投資利回りの考え方ですが、実際にどれだけ発電するかは日射量によって変わってきます。それはまた次の機会にお話ししたいと思います。
*参考 ウィキペディアより
内部収益率(ないぶしゅうえきりつ、Internal Rate of Return、IRR)法とは、投資によって得られると見込まれる利回りと、本来得るべき利回りを比較し、その大小により判断する手法のこと。IRRとは、投資プロジェクトの正味現在価値(NPV)がゼロとなる割引率のことをいう。